お疲れさまです。
岐阜戦で左ウイングバックとして先発した坂本將貴選手。坂本選手にとってこれは開幕戦以来の先発出場、実に29試合ぶりのスタートからのピッチとなりました。今季は開幕戦で高いパフォーマンスを披露しながら第2節京都戦を前に軽いケガを負ってしまいました。試合には出られる状態ながらチーム方針で大事をとって出場を回避するも同じポジションに大岩一貴選手が台頭。坂本選手にとってはそこから長いトンネルが始まりました。
チームが好調をキープしたことや複数ポジションをこなせる坂本選手の能力もあってベンチを温める日々、またはベンチにすら入れない時期も出てきました。それでも、練習から、練習試合から必死にアピールを続けてきました。
「1試合に出るためじゃなくて毎週、常に試合に出るために同じような準備をしているし、心がけている」
その言葉通りの日々が続きました。岐阜戦では左ウイングバックでの先発でしたが、練習でも坂本選手はこのポジションをやっていません。そもそもAチームでプレーすることもない。そういう難しい状況でした。本人も
「ボランチかセンターバック、リベロかなと思っていた」
と話しています。ただ、そういう中でも練習から
「ボランチやセンターバックに対しての指示も聞くようにしていたし、リベロだったらと(山口)智とご飯を食べながらいろいろと話もしました」
とあらゆる状況に対応できるように準備していたそうです。ウイングバックでの出場でしたが自身が昔プレーしていたポジションでもあるし、前述のようにウイングバックの選手への指示も練習から把握していたのでしょう。
久々の出場について本人は
「やっぱり、公式戦は楽しいし、良い雰囲気だよね。常にスタメンで試合に出ることを考えていたから岐阜戦は幸せに感じました。でも、チームに良い影響を与えることを意識していたから勝てなくて残念です」
と振り返っていました。スタメンで試合に出られる喜びを語っているときに少し見せた笑顔が印象的でした。調子が良くても試合に出られない難しさを感じてきた分、その喜びも大きかったのだと思います。そんな中でも気持ちを切らさず常に準備してきた坂本選手の姿勢。日々の練習からいろいろなものを感じさせてくれる選手ですがあらためてその姿勢のすごさを感じました。
それでは。
(千葉担当 杉山文宣)
2012/08/23 21:52