G大阪の練習で恒例なのが居残りによる「○○塾」。昨年までは西野朗監督(現神戸)によるFWへの「西野塾」が定番でしたが、松波正信監督になってからは、佐藤晃大選手に対するボールの受け方を指導する「フェルナンド塾」に続いて、新たに「ジェルソン塾」が登場。22日の練習後にはGKコーチが佐藤晃大選手や、藤春廣春選手を指導する一風変わった光景が見られました。
「狙いは主に藤春のクロスを改善すること」。ともに見守った松波正信監督がその狙いを明かしましたが、GKの視点から見た相手DFにとって嫌なクロスなどをジェルソンコーチがアドバイス。また、キックの精度は選手顔負けのジェルソンコーチだけに、クロスの上げ方についても指導が行われました。「ハル(藤春)はクロスの回数も多いし、90分動ける体力もある。クロスを改善すれば日本を代表するサイドバックになれる」と松波監督も「ジェルソン効果」に期待します。
一方、ゴール前でのポジショニングなどについてGK目線から指導を受けた佐藤選手は、名古屋戦ではずした一対一の場面を想定してジェルソンコーチにマンツーマン指導。「前に出てきたGKにとって嫌なシュートコースを教えてもらいました」と佐藤選手も充実の表情を浮かべていました。
かつてジェルソンにブレ球の指導を受けたルーカスは、その次の試合でいきなり無回転シュートを決めていますが、「ジェルソン塾の短期講座」の効果に注目です。
(G大阪担当 下薗昌記)
2012/08/23 21:48