前節・千葉戦は合計6ゴールが生まれる乱打戦だった。京都の得点シーンで光ったのが2点目をアシストした工藤浩平のプレーだ。左サイドからの折り返しに対してニアサイドへ走り込むと、千葉DF山口智がクリアに入る直前、右足のヒールでコースを変えてファーサイドへボールを送り込んでいる。これにより、ファーサイドのカバーに入った大岩一貴もギリギリでボールに触れず、ボールはフリーの横谷繁の下へ届いて得点となった。ゴール前への飛び出しと正確な技術。工藤らしさが詰まったプレーだったが、本人は「どうしても得点を決めたかったんですよ」と自身の無得点を強く悔やんでいる。下部組織から在籍した千葉は彼にとって特別なクラブ。それだけに3試合ぶりに先発へ復帰した試合で、その千葉から得点を奪うことに強い意欲を燃やしていたようだ。その悔しさは、次の札幌戦で晴らしたい。
(京都担当 雨堤俊祐)
2013/04/30 23:28