98年のフランスW杯で3試合フル出場を果たした山口素弘監督に、日本代表の予選突破の話題を振ると、意外な話が返ってきた。
「(遠藤保仁のゲームメークは)まだまだ」と横浜フリューゲルス時代の後輩を評するところまでは変わらなかったが、「サッカー全体としての取り組みの成果として、いまの日本代表は良い流れで来ていると思う」と語ったあとには、「Jリーグも盛り上がってほしい」と、話題はJリーグの在り方へ。「2ステージ制への移行か」という報道に絡めて、山口監督なりの見解を述べた。
「Jリーグが開幕してから20年経って、いろいろとチャレンジしてきた。リーグ側もどう盛り上げたらいいか考えてはいるが、そのぶん、議論もしっかり重ねてほしい。(2ステージ制が)ほんとに良いかどうかはやってみないと分からないけれどね。昔は、サドンデス方式があったりした。毎週そんな試合をしていたけれど、ある意味、それで選手はタフになった。そのように何が答えなのか分からないが、いまはしっかりした議論が必要だと思う」
開幕時からプレーしている山口監督であるだけに、Jリーグの今後を見据えて、いろいろと思うところはある。
(横浜FC担当 田中直希)
2013/06/05 19:43