第12節の甲府戦を5-1で勝利した広島。Eスタは佐藤寿人のハットトリックに沸いた中、ルーキーの記念すべきJ初ゴールも刻まれた。高萩洋次郎のパスを左足で押し込んでゴールネットを揺らした野津田岳人は「僕にとっては憧れのスタジアム。Eスタで決めるっていう小さいころからの夢を達成できて、試合後には思わず涙が込み上げてきました」と、感慨深く振り返った。
今季7試合目、通算では12試合目で奪ったJ初ゴール。「今までもたくさんチャンスがあった中で決め切れなかった。近かったようで遠かった」と野津田。ミートできたはずのシュートは枠を外れ、「あんまりゴールを意識し過ぎるとダメかも」と迷いも生まれていたが、「一皮むけた岳人が見られるのでは」と森保一監督は期待を寄せている。
「ここからがまた僕にとってのスタート」。野津田は大きな一歩を踏み出した。
(広島担当 寺田弘幸)
2013/05/21 17:29