漢(おとこ)の血が騒ぐのか。負傷から復活した栗原勇蔵が“生死”をかけた一戦を歓迎している。
栗原は自身にとって今季初の公式戦となった3月7日のルヴァンカップ第1節・FC東京戦で負った左ハムストリング肉離れにより離脱を強いられていたが、5月9日のルヴァンカップ第5節・仙台戦で復帰。あらためてその仙台戦を振り返り、「ひさびさの試合だったけど何とか最後までやれたし、第1戦を終えたという感じ」と話した。
栗原の復帰戦は勝利すれば1試合を残してグループステージ突破を決められる状況だったが、試合は2−4で敗戦。16日に行われるグループステージ最終節の新潟戦が突破か敗退かを決める一戦となったが、栗原は「仙台戦で決められれば、だいぶラクだったとは思う」と言いながらも、次のように続けた。
「こういう大事な試合が1試合でも多いほうが、自分にとってもそうだけど若手にとっていい経験になる。それにリーグ戦では勝てていないけど、ここで勝ち上がっていくことでチームの雰囲気もよくなるし、そういう試合があることをポジティブに捉えている」
新潟戦のメンバーについてアンジェ・ポステコグルー監督は「連戦の中でルヴァンカップはリーグ戦に出ている選手を休ませないといけないときもあったが、いまは休ませる必要はないと思う。あと2試合ということでいい内容でグループステージを突破してくれるチームを出そうと思っている」とリーグ戦に出場している主力選手中心で臨むことを示唆。ただ、グループステージ序盤は数人の主力選手が出場していた中、ベテランの中澤佑二は今季のルヴァンカップで1試合もメンバー入りをしておらず、栗原が出番を得る可能性も十分にある。
「もちろん出るつもりでいるし、チームのためにできることをやっていかないといけない」。3月前に悔しい思いをした三ツ沢のピッチで漢の闘う姿は見られるか。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/05/14 19:01