J1前節・磐田戦で今季リーグ戦では初の2トップを採用した神戸。吉田孝行監督は「チームのオプションの一つになった」と話し、FW渡邉千真とFWウェリントンを最前線に配置した新たなシステムに大きな収穫を得たようだ。
この試合では、86分にDF藤谷壮が投入されたが、そのポジションは本職の右SBではなく、右サイドハーフ。藤谷は「SBをやっているので、守備から入ってカウンターで出ていく感じ。裏に抜ける感じだった」と自身の役割を振り返る。
さらに、右サイドから中に入り、ゴール中央で左足を振り抜くシーンも。藤谷が「マイナスが空いていた。攻撃は好きだし、あまり考えずに動きましたね」と説明するその一連のシュートシーンは、負傷離脱中のFWルーカス・ポドルスキを彷彿とさせたが、藤谷は「いや…」と言葉少なく、吉田監督もまた、「あれは…微妙でしたね」と両者ともに苦笑い。
それでも、指揮官は「あの時間に藤谷を(サイドハーフに)入れたら面白い。SBで守備の意識は高いし、推進力も出せる。面白いオプションになった」と新たな発見を喜んだ。
16日にはルヴァンカップ鳥栖戦を控える。藤谷は「チャンスだと思うし、アピールしたい」と意気込んでいた。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2018/05/14 19:43