14日、韓国サッカー協会は、ロシアW杯に向けた代表候補メンバー28人および予備メンバー7人を発表した。
28人の中で、GK3人枠の一人に選ばれたのが、C大阪の守護神、キム・ジンヒョン。今回のメンバー発表は、ホンジュラス代表とボスニア・ヘルツェゴビナ代表との国際親善試合も含めた5月21日から6月1日まで行われるトレーニングキャンプのメンバーだが、ケガなどの不測の事態がなければ、GKの3選手は本大会メンバーも確定と言えるだろう。キム・ジンヒョンは、4年前のブラジルW杯は当落線上で落選しているだけに、本人はもちろん、周囲にとってもうれしい選出となった。
自身は前半のみ出場して無失点で抑えたFC今治との練習試合(3〇1)後、多くの報道陣に囲まれたキム・ジンヒョンは、「10時からの発表をライブで見ていました。自分を信じて待っていましたけど、前回大会で落ちた経験もあるので、そこまで期待し過ぎずに見ていました」と、いたずらっぽい笑みを浮かべ、メンバー発表の瞬間の心境を明かした。
前回のブラジルW杯から4年。この間、クラブのJ2降格や、J1昇格失敗、鎖骨骨折など苦しい時期を乗り越えて、昨季はクラブ史上初のタイトル獲得を含む2冠達成にも貢献するなど、濃い時間を過ごしてきたキム・ジンヒョン。プライベートでは、昨年、結婚という節目も迎えた。
「この4年間、いろいろなことがあったけど、いい時間も苦しい時間も、すべて自分が強くなるための時間だった。気持ちさえ強く持てば、どんなことでも成長できるという思いがまた強くなった。いいプレーをしても、ミスしても、落ち着いたメンタルでやれるようになったことが、この4年間、自分が成長したところ」とかみ締めるように振り返った。
今後へ向けては、「メンバーに入ったから満足するのではなく、どうやってピッチに立つかをしっかり考えたい。まずは次の広島戦でしっかりしたパフォーマンスを見せて、代表に合流したあとは、どんな立場になろうと、チームのために自分の役割を果たしたい」とキッパリ。ロシアの地で勇躍する桜の守護神の姿が見られることを、期待したい。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/05/14 17:42