リオ五輪日本代表としての戦いを終えたFC東京のDF室屋成とMF中島翔哉が17日、チームの練習に合流した。13日に帰国後、3日間の休暇を経てFC東京の練習場に戻ってきた両選手。いきなり午前・午後の2部練習で、ともにフルメニューをこなした。
午後に行われた実戦形式のメニューでは、中島が鋭い動きを連発し、DFの裏のスペースを突いて1ゴール1アシスト。室屋も日本代表DF森重真人と同じチームのディフェンスラインに配置され、球際で激しい守備を見せていた。
練習後、取材に応じた中島と室屋。そろって口にしたのは、今後の日本代表入りについてだった。
「今回のチームは戦えるパワーはあった。試合をやっていくうちにどんどん良くなっていった。ただ、初戦(ナイジェリア戦)の負けももちろんだけど、第2戦(コロンビア戦)の引き分けが厳しかった。次、日本代表がロシアW杯では繰り返してはいけない。五輪のような国際舞台で勝ち上がっていくためには経験が必要。日本は島国で、外国の選手と対戦する機会が少ない。そういう意味でも、日本代表に入ることは大事だと感じた」(中島)。
「ナイジェリア戦で負けて、次の試合からは個々で攻撃的な守備ができた。南米やヨーロッパ相手にも日本人はやれると思った。手倉森(誠)監督も『みんな次は日本代表を目指せ』と話していた。僕自身も、目指すのは当然だと思っている。そこに向けて、まずはしっかりJリーグで結果を出していきたい」(室屋)。
五輪で得た悔しさと手ごたえ。まずはチームにそれらを還元し、そこから満を持してA代表入りを目指していく。この日の練習を見た篠田善之監督も、「彼らには自分の持っている能力を出して欲しい。それがチームのためにも個人のためにもなる。今日も非常に良いプレーが見られた」と話し、20日に行われるJ1・2nd第9節・横浜FM戦での起用も考えられる。ブラジルの地で一回りたくましくなった室屋と中島。次は、青赤の勝利に向けて、全力を注ぐ。
(FC東京担当 西川結城)
2016/08/17 20:18