30日に豊田市内で合宿をスタートさせた日本代表。前日の千葉合宿の練習中に左ひざ裏を痛めた本田圭佑が、豊田市内の病院で検査。異常は見られなかったが痛みが引くまで別メニューで調整することになった。
今回代表に初選出された磐田のMF小林祐希は本田を彷彿とさせるプレースタイルと強気な性格で注目を集めている。早速練習後の取材で頼もしい言葉を発していた。
「今日はまだ簡単な自己紹介だけでした。まだみんなでボールを蹴っていないので。顔は覚えてもらえたと思うので、明日はプレーで自分を覚えてもらえれば」。
代表合流前は「そんなに何か特別なことは感じないと思う」と話していた小林だが、あらためて代表にやってきて「全然違いましたね。メチャクチャ楽しみです」と笑顔を見せた。「ハリルホジッチ監督は世界を知っている人。話を聞いても、熱を感じた。自分もその熱に応えられる熱を返さないといけない。勝ちたい気持ち、サッカーへの思いを出したい」と、さらにやる気に満ちていた。
待っているのは、先輩選手たちとのポジション争いだが、そこについても恐れてはいない。独特の考えと表現で、こう言葉を連ねた。
「海外組の人からも食事会場やピッチでいろいろなことを全部吸収したい。うまい選手はいっぱいいる。今回の25人の中で俺が一番下。でも自分の能力を大舞台で出せるのは主張ができて、ギラついている選手。小さいころから、俺はそういう性格。FKも技術は自分よりうまい選手はたくさんいる。でも蹴った選手しか決められないし、外せない。そこは見ていてください。(蹴るチャンスがあれば)直訴します」
遠慮なく、プレーも対話もどん欲にいく。小林祐希。あらためて、エッジの効いた存在がひさびさに代表に現れた。
文:西川結城(日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/05/30 20:59