下畠翔吾といえば、“育成のサンガ”を象徴する世代の一人。だが、今季は同期の3人が相次いでJ1クラブへと移籍し、京都U-18から昇格した1992年生まれ世代でいまも京都でプレーする選手は下畠のみとなった。
移籍した選手たちも、京都サンガF.C.に深い愛情を抱き、それぞれが悩み抜いてクラブを去る決断をした選手ばかり。広島に新天地を求めた宮吉拓実や浦和に移った駒井善成からは、同期の下畠のもとへ、LINEなどで頻繁に連絡が来ているという。
「キャンプ中は、ミヤ(宮吉)やヨシアキ(駒井)から毎日連絡が来てましたね。京都のことが気になるみたい。やっぱりこのチームが好きなんやなって思います。特にミヤは、チームの状態とか練習試合のメンバーとかを逐一聞いてくる。去年まではそんなに連絡を取ってなかったのに(笑)」
ただし、一人だけ例外が。開幕戦からゴールを挙げ、移籍先の新潟でサポーターの心を一気につかんだドリブラーだけはつれないらしく、「ユウタからはあんまりないです」と少々寂しげ。
「自分も向こうのことが気になるし、早く追い付きたいと思ってます」。J1で実績を重ね始めた同期たちへの素直な思いを口にした下畠が、念を押すようにふたたびポツリ。「ユウタからは連絡がないですけどね(笑)」。
伊藤優汰選手。おヒマなときに、近況など報告してあげてください。
(京都担当 川瀬太補)
2016/03/12 16:25