蹴球一徹 地域のJクラブを率いる指揮官の矜持
反町康治・小林伸二・石﨑信弘
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齋藤慎一郎 隈元大吾 多岐太宿 佐藤円 江藤高志(著)
サッカー新聞エルゴラッソ編集部(編集)
【内容紹介】
過去3度のJ1昇格経験のある3監督が、2016シーズン、そろって4度目の昇格を目指し、J2を戦う。反町康治、小林伸二、石﨑信弘。彼らはピッチ内はもちろん、ピッチ外ではサポーターや地元とのつながりを大切にし、その地域にJを根付かせようとたゆまぬ努力を続けてきた。そんな共通項を持つ3監督の足跡は、いわば“J2″の歴史であり、地方クラブの成長の軌跡でもある。では、彼らは過去、どのような決断をし、戦ってきたのか。密着取材してきた記者たちが、それぞれの時代を掘り起し、その素顔と指導の真髄に迫る。
【著者紹介】
斎藤 慎一郎(さいとう・しんいちろう)
1967年生まれ。新潟県出身。スポーツ新聞記者を経て、新潟県内の情報誌編集部に勤務。アルビレックス新潟関連の書籍出版に関わる。同時に『J’s GOAL』などのサッカーメディアに執筆。2015年より『日刊スポーツ新聞新潟版』担当に。新潟県内のスポーツ全般を対象に取材活動をする。
隈元 大吾(くまもと・だいご)
1973年生まれ。2003年より湘南ベルマーレに軸足を置いて取材・執筆を行う。『湘南ベルマーレオフィシャルハンドブック』をはじめ、クラブのフィロソフィーと育成論を編んだ『縦の美学』やフリーペーパー『MARE』、マッチデープログラム、ファンクラブ会報誌などクラブオフィシャル刊行物の制作に携わるほか、『J’s GOAL』『サッカーダイジェスト』『totoONE』『サッカーマガジン』などに寄稿。湘南ベルマーレを追いかけるウェブマガジン『縦に紡ぎし湘南の』主宰。Jリーグ登録フリーランス。
佐藤 円(さとう・まどか)
1968年生まれ。山形県鶴岡市出身。サッカーとは無縁の人生をたどってきたが、山形のタウン誌編集部時代の1995年、モンテディオ山形の前身であるNEC山形(当時JFL)の取材を開始。その後は徐々に取材の量を増やしながらフリーのライターに。2005年より『エル・ゴラッソ』の山形担当。2015年に立ち上げた山形の情報を伝えるウェブマガジン『ディオマガ』にも執筆している。人との会話が得意ではないが、じっと黙ってできる観察が好き。定点観察的に練習取材をしているときが1日のうちで最もテンションが高い。
多岐 太宿(たき・たすく)
1976年、長野県生まれ。2000年代の前半より物書きを志し、兼業ライターとしての活動をスタート。地域リーグ時代から地元の松本山雅FCをウォッチし、県内紙やサッカー専門誌などに寄稿。Jリーグ初年度の2012年3月より一念発起し、専業ライターとして独立。『エル・ゴラッソ』、『J’s GOAL』、『月刊J2マガジン』など各媒体で松本担当を務める傍ら、ウェブマガジン『松本雷鳥通信』記者として松本のサッカーを取材している。また県内の他スポーツやグルメなど地域情報の執筆も手掛ける“ポリバレント”。
江藤 高志(えとう・たかし)
1972年生まれ。大分県中津市出身。工学院大学修士課程を中退後、サッカーの記事を書ける会社への就職を模索するが失敗し、技術系出版社に入社。1999年のコパ・アメリカをパラグアイで現地観戦し、そのままフリーランスの道に入る。大分トリニータの取材で記者の経験を始め、そのときに知り合えた石﨑信弘氏のお陰でいまがある。石﨑の移籍とともに川崎フロンターレの取材を増やし、2004年から『J’s GOAL』の担当記者となる。現在も川崎Fを専門的に取材しており、ウェブマガジン『川崎フットボールアディクト』の編集長を務めている。
【目次】
■第一章 反町康治
文・斎藤慎一郎・隈元大吾・多岐太宿
「あれはウソ泣きじゃないよ」
アルビレックスの成長、指揮官の進化
内に秘めた熱と情
山口素弘と反町康治
湘南の暴れん坊よ、再び
選手、スタッフに求めた姿勢
トレーニングは裏切らない
選手たちの「再生」と「開花」
練習場の片隅にあるベンチ
プレーオン――。湘南は前へと進む
想定外のオファー。松本山雅FCへ
山雅スタイル。継続と確信
「我々は日本で一番苦しい練習をしているよ」
下位リーグを戦って来た選手たち
指揮官が山雅にもたらしたドラマ
必要なのは、自給自足
■第二章 小林伸二
文・江藤高志・佐藤円
大分にて。Jクラブ指揮官としての第一歩
崩壊したチームを立て直した手腕
クラブの悲願・昇格に向けて
山形との幸せな出会い
「小林モンテディオ」の濃密な時間
「持たざる者」が採った生き残る術
選手たちをつぶさに観察する目
山形という地域に愛された指揮官
「昇格請負人」に託された未来
■第三章 石﨑信弘
文・江藤高志
広島のサッカー、その源流
変わらぬ信念を育んだ時代背景
二度の現役復帰と三度の引退
会社員から、プロサッカー監督へ
大分の低い下馬評と、快進撃
舞鶴橋の悲劇
2000年。浦和とのデッドヒート
石﨑の指導。下働きを厭わない精神
皮肉な解任劇と、揺るがなかった支持
川崎フロンターレの監督に就任
ゴリゴリのプレッシングサッカーの確立
倍加していく等々力の熱量
「良いサッカーでも勝てるよ」
■五人の著者のあとがきに代えて
■おわりに〜記録よりも記憶に残る指揮官への追憶
文・霜越隼人
新書:256ページ
出版社:スクワッド 四六版
言語:日本語
ISBN-10:4908324077
ISBN-13:978-4908324079
発売日:2016/2/24
(BLOGOLA編集部)
2016/01/29 19:35