J1昇格プレーオフ準決勝の愛媛戦(0△0)。C大阪のベンチには、メンバーに入っていないすべての選手のユニフォームも置かれていた。丹野研太の発案だという。
「発案?はい、まぁそうですね(笑)」と若干の照れも見せた丹野だが、行動の理由について、「出る選手の力に少しでもなったり、出ない選手も出る選手に力を与えようと思うことが、チームがまとまる一つのきっかけになればいいと思った」と話す。
12年のJ1昇格プレーオフ決勝では大分の守護神として千葉を完封(1○0)し、見事、大分のJ1昇格に貢献している丹野。当時の記憶も辿ってもらいつつ今年の決勝について尋ねると、「上のチームは引き分けがチラつくこともある。チャレンジャーとしてしっかり戦うことができればウチの流れになる。福岡は力と勢いはあるけど、自分たちも今年一年苦しい思いもした。そういう気持ちをぶつけることができれば、いい結果は出ると思う」と展望する。
今週は小谷祐喜、温井駿斗、米澤令衣の3選手もぞれぞれの期限付き移籍先から戻って練習に加わり、永井龍や藤本康太など、負傷離脱していた選手も部分合流している。まさに丹野の話す「チーム一丸」で福岡とのJ1昇格プレーオフ決勝に挑む。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/12/04 07:00