7月6日は日本時間朝8時から女子W杯決勝が行われた。その結果を受けて“キング”のコメントを取るべく、練習場にはスポーツ新聞各社はもちろんテレビ各社カメラを構えてスタンバイし、J1優勝を控えた大一番もかくやという雰囲気だった。雨の中で9時から練習が行われ、前日に中田浩二、柳沢敦、新井場徹の合同引退試合でプレーしたカズ(三浦知良)は練習を早めに切り上げて取材に応じた。
試合は残念ながら2−5の大敗だったが、「前評判は高くなかったけど、(準優勝という成績は)素晴らしい選手たちと佐々木(則夫)監督と、これまで4年間積み重ねてきたものが確かだったということの証明」と、カズは選手や監督をねぎらった。そして「考えてみたら、前回W杯で優勝、(ロンドン)五輪で準優勝、今回準優勝と、男子だったらとんでもないことですよ(笑)。それって強豪国もいいとこだから」とポジティブに締めくくった。ショッキングな敗戦に沈む空気を和ませる気配りも、さすがキングである。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/07/07 07:00