土曜日(明治安田J2第28節)にホームに迎える東京Vは、カズ(三浦知良)が93年のJリーグ開幕から6シーズンを過ごした古巣。対戦にはやはり特別な感慨があるのではと水を向けてみたが、「もう遠い昔の話なので(笑)」と、本人は一笑に付した。考えてみれば、17年も前の話である。当時を共に過ごした永井秀樹もベンチ入りが予想され、ピッチで“二人合わせて93歳対決”も期待されるが、「あまりそういうことも意識することはない。どの相手でも変わらず良い準備をするだけ」と、淡々と試合へ照準を合わせていた。
リップサービスが少なめなのは、やはり4連敗のチーム状況、ここ9試合で2得点の深刻な得点力不足に、FWとしての責任も感じているからだろうか。「一人ひとりが責任を持って、勝負にこだわってやるしかない。全員で守って、全員で点を取るという強い意志で。言葉ではなくて、自分たちがグラウンドで示さないといけない」と、東京V戦をチーム浮上のきっかけにするべく、「言葉ではなく」結果で示すつもりだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/08/06 07:00