「彼らの夢が叶って良かったなって思う部分もあるし、自分たちがその場にいられなかった悔しさが勝っている部分もある」。渡辺匠は、かつて所属した松本がJ1への自動昇格をつかみとった感想をこう話してくれた。
渡辺が松本に在籍していたのは11年、12年の2年間。11年はまだJFLを戦いの舞台としていた。「僕がいたときはまだプロ契約は半分ぐらいしかいなくて、バイトしている選手もいた。でもサッカーがやりたいという、サッカーが好きな選手が集まっていて」と、当時を振り返った。苦労してきた姿を知っているからこそ、J1昇格を決めた松本の選手たちやサポーターの姿を見るのは感慨深いモノだったという。
ただ、やはり横浜FCの選手としては横浜FCのサポーターと喜びを分かち合いたいという気持ちが強い。「(昇格の)可能性がゼロになっても最後までやらなきゃいけない」。渡辺は強い気持ちを胸にラスト2戦に臨む。
(横浜FC担当 村田亘)
2014/11/12 07:00