伊藤大介と並び精度の高いキックを誇る木村祐志。第33節・横浜FC戦(1△1)では、1点を追う終盤の猛攻で左右のサイドからゴール前へ配球し、91分、若狭大志の同点弾をお膳立て。試合前からリスタートでの得点を狙っていた田坂和昭監督の期待にも応えた。
若狭によると「僕の得点はほぼ祐志くんのキックから」。2人の間には、いつのまにかホットラインが芽生えていたようだ。
大分は、J1昇格を果たした一昨年も、なかなか思うような試合運びができないなか、石神直哉(現・長崎)と三平和司(現・京都)の「得点量産コンビ」がリスタートから泥臭く勝ち点を稼ぎ、プレーオフ圏内へと滑り込んでいる。
第34節・長崎戦ではその“伝説のキッカー”石神との対決が実現。田坂監督も「アイツのことは試合前にニンニク食って臭いことまでよく知ってるよ」と迎え撃つ気満々だ。ニンニク臭さでは若狭も引けを取らない。あとは木村のキックを得点へと結実させるだけだ。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/09/26 17:29