「今までは元気に気をつかっていたけど、やっと自分を出すチャンスが来た」。宇賀神友弥はそう言って笑った。
これまでは左サイドで原口元気と槙野智章とのバランスを取る役割を担っていた宇賀神だが、中断期間に原口がドイツのヘルタ・ベルリンへ移籍。すると前節の新潟戦(1○0)では、カットインから李忠成にパスを送った28分のプレーなど、前を向いて勝負をしかけるシーンが目立った。
宇賀神は「ああやってカットインしていくのは今までであれば元気がやっていたと思う」と、原口がいなくなったぶん、意識的にしかける回数を増やしたことを明かした。ただ、「まだ片割れが残っているので」と笑う宇賀神。
「片割れ」とはもちろん、攻撃参加を持ち味とする槙野のことだ。とはいえ、「アイツの良さを引き出せるのはオレだと思っている」と自負している。
「今までよりは自分を出しつつも、槙野の良さも生かしていきたい」。原口の移籍により結果も求められることになるが、それをチャンスと捉えて進化しようと意気込んでいる。
(浦和担当 菊地正典)
2014/07/22 19:09