今節、対戦する東京Vに対して並々ならぬ闘志を燃やすのが阿部巧だ。その理由は明白。阿部はFC東京の下部組織出身だからだ。
「下部組織からトップまで合わせて9年もいたら、監督やコーチにも『緑の軍団には負けるな』と言われ続けてきたし、やっぱり、緑に対する抵抗感はある。(前所属の)松本も緑のユニフォームだったので、ちょっと抵抗感があったくらい」と緑に対する対抗心をハッキリと語っていた。
中学1年からFC東京で過ごしてきた阿部にとっては、指導者から東京Vに対する意識を強く植え付けられてきたため、チームは変わってもその思いは変わらないようだ。3バックに変更後は「前に推進力を持ってプレーできている」と、自身の特長もしっかり発揮できている。
90分間絶え間なく上下動できる姿を今季は常に見せ続けている阿部だが、今節も変わらず、チームのために走り抜けるはずだ。
(福岡担当 杉山文宣)
2014/06/11 21:10