阿部巧にとって今節、対戦する岡山に所属する林容平は、FC東京でともにプレーした元チームメート。林について阿部は「乗せてしまうと厄介な選手かな。頑張れるFWだし、攻守にハードワークできる。性格的にも一度点を取り始めれば乗っていくと思う」と話した。
ただ、メンタル面では付け入るスキがあるようで、「メンタルはそんなに強くないと思うので、試合の入りのところでしっかり叩ければ」と“林封じ”を目論んでいた。
阿部自身は今季ここまで堤俊輔と並んでリーグ戦全試合にフルタイム出場と、自慢のタフネスぶりを発揮している。大分戦翌日となったこの日も練習場をあとにしたのはチームでも最も遅く、体のケアに時間をあてていたようだ。
「さすがにこの連戦はしんどいよ」とチーム屈指のタフネスも苦笑いを見せていたが、そこを乗り切るだけの見えないところでの努力も惜しんでいない。左SBのレギュラーの座をつかんだと言っても過言ではない。それでも、彼自身は「毎試合がセレクションだから」と慢心は一切ない。厳しい日程だが、今節・岡山戦でも阿部はしっかりと走り切ってくれるはずだ。
(福岡担当 杉山文宣)
2014/05/04 19:30