“阪倉サッカー”の具現者は、主将の廣瀬浩二だけではない。右サイドでアップダウンを繰り返す、山形辰徳もその一人だ。
タイトな5連戦の折り返し地点となった第11節・札幌戦(2○1)では、試合終盤の疲労が極致に達した時間帯に2度のボール奪取に成功。また、敗れた第9節・水戸戦(0●1)でも最後までカバーリングを怠らなかった。魂のこもったプレーに、心を突き動かされた人は少なくないはずだ。
背番号17に無尽蔵のスタミナに関して問うと、「そういうポジションだから」と事もなげに話し、こう続けた。
「出ている以上はそれ(ハードワーク)を監督に期待されていると思うし、それをやらないと試合に出られない。出ている以上は責任感を持つべきだし、やることをやるだけ。試合に出続けたいので。(キャプテンマークを)巻く・巻かないは関係ない」
山形は今節の岡山戦でもすべてを出し尽くし、攻守両面で右サイドからチームを盛り立てる。試合に出られる喜びを感じながら。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/05/09 18:40