Jリーグの選手・監督がプレミアリーグを語る連載企画『俺のプレミア』。今週は大分のCB増田繁人選手編をお送りする。──
増田も惚れ込むジョン・テリー(チェルシー)。「闘将」という言葉は彼のような選手のためにある選手のためにある
――プレミアリーグで好きな選手を挙げるとしたら?
「ジョン・テリー(チェルシー)が好きです。闘争心を剥き出しにするプレースタイルは迫力があるし、いかにも『戦っている!』という感じがして、すさまじいですよね。2010年南アフリカW杯のイングランド対スロベニア戦で、最初に相手FWのシュートをスライディングでブロックして、そのこぼれ球を別のFWがシュートしようとしたときに、もう一度、体を投げ出して守ろうとしたでしょ。まさに捨て身でしたよね。テレビ画面の横からジョン・テリーが水平に飛んできたのでびっくりしました(笑)。でも、あれを見たときには『これがCBが最終的に求められる役割なんだ』と痛感しましたね」
――それを自身のプレーにも反映している?
「現代サッカーではCBもビルドアップに参加することを求められますよね。ウチのチームもそういうサッカーを目指していて、ラインコントロールの駆け引きなんかとても面白いし、勉強することがたくさんあります。だけど、サッカーという勝負の世界で僕たちCBが本当に最後の最後に求められるのは、やっぱり体を張ってゴールを守ることなのかなと思うんです。そういう“戦う姿勢”を根底に持ちながら、日々進化する現代サッカーの要素を身につけていきたいと思っています。もちろん昔もすごい選手がうじゃうじゃいましたけど、いまもウォルコット、ジルー、ポドルスキー(すべてアーセナル)など、すごい選手がいっぱいいますよね」
(エル・ゴラッソ本紙4/18・4/19号より)
(BLOGOLA編集部)
2014/04/18 15:52