前節・湘南戦、ロスタイムに劇的な決勝ゴールを決めたヒーローが、その場面を熱く振り返った。FC東京に勝ち点3をもたらす得点に、「ボクは負けず嫌い。自分が決めたことよりもチームが勝てたことがうれしかった」と話したのはネマニャ・ヴチチェヴィッチだ。
得点後、ヴチチェヴィッチは無意識のままゴール裏に向けて駆け出した。興奮の表情でユニフォームを脱ぎ、ブンブンと振り回す。「実はジャンプして、サポーターのなかまで入っていきたかった」らしいが、「レッドカードをもらうんじゃないかと思って、やめました」。試合後には着ていたユニフォームをスタンドに投げ入れた。
それほど、彼がサポーターに感謝の念を持つのには理由がある。
「サポーターとは良い関係を築けています。それにあのゴール後、みなさんからの愛情を感じました。あの一体感が幸せだったのです」。
記者から河野広貴が以前、味スタのゴール裏に飛び込んだことを伝えると「あんな小さな体なのに?」と驚いた『ネマ』。彼は「まだそれをやる時間はあるので、次にとっておきます」と次戦を見据えた。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/11/26 21:53