■榎本哲也(GK/横浜F・マリノス)
「前線からボールを追いかけてくれるFWやMFにも感謝」
10月に開催された3試合すべてにフル出場し、いずれも無失点に抑え、「堅守マリノス」の立役者となった。特に第29節のサンフレッチェ広島との首位攻防戦では、立ち上がりからファインセーブを連発し相手の得点を阻止し、チームの首位返り咲きに貢献した。
――10月の月間MVP受賞おめでとうございます。10月のリーグ戦は2勝1分という成績で、いずれの試合も無失点で終えました。
「MVPに選ばれたことに驚いています。でも素直にうれしいですね。個人にこういった賞はチームあってのこと。特に守備の選手はそうだと思います。失点ゼロはGKだけでは達成できない。ディフェンス陣はもちろん、前線からボールを追いかけてくれるFWやMFにも感謝したいです」
――首位攻防戦となった広島戦ではファインセーブを連発して勝利に貢献しました。
「チームとしても大きな意味を持つ試合でした。あの試合はJリーグ全体からクローズアップされていたから、余計に良い印象を与えたのかもしれない(笑)。あの試合のスタジアムの雰囲気は本当にすごかった。バスで入場する前からサポーターが応援してくれて、絶対に勝たないといけない雰囲気をクラブ全体で出せたと思います」
――10月の3試合を含めて、クラブ新記録となる5試合連続無失点を達成したことについては?
「そういった記録は記者さんに聞いて初めて知ることが多いんですよね。そのときはあまり気にしていないもの。でも、あとで考えると5試合連続無失点はかなりすごい(笑)。他チームが5試合連続無失点を達成していたら、本当にすごいと思うはずだから」
――最後に、優勝に向けた残り3試合の意気込みを聞かせてください。
「まずは目の前の1試合1試合をしっかり戦いたい。あまり先のことを考えると良いことがないので。9年前の優勝のことは覚えているけど、自分自身はあまり貢献したと思っていません。今年優勝したとしても、貢献したと思えるかは分からない。貢献度は自分が決めるものではなく、周囲の評価だと思うので。残り3試合も無失点でチームを勝たせて、またこうして表彰されたら最高ですね」
(横浜FM担当 藤井雅彦)
2013/11/14 19:30