CB吉野恭平の機転がチームに先制点を呼び込んだ。16分に訪れたCKのチャンスで吉野は果敢にゴールを狙った。「ニアが空いていたし、外国人選手はクイックの動きで前に行くと付いてこられない」。中後雅喜が放ったニアサイドへのキックに合わせた吉野のシュートが先制点につながった。
8月にスペインのバレンシアで開催されたアルクディア国際ユース大会にU-19日本代表のメンバーとして参戦。その経験が彼を一回り成長させた。「スペインでレベルの高い試合に出続けたことが自信になった。今日もスペインでの経験が生きていた」。
守備では1失点を喫したものの、自慢のビルドアップでは臆せずチャレンジ。対戦相手の小野伸二からは「声でチームメートを動かすことの重要性を学んだ」(吉野)という。「シーズンの最初に比べれば心の余裕ができてきて、やれる自信も付いてきた」と吉野。18歳のルーキーCBは、虎視眈々と出場機会をうかがっている。
(東京V担当 郡司聡)
2013/09/13 14:32