J1残留争いの渦中にある鳥栖に、頼もしい応援団が現れている。
鳥栖が拠点としている練習場、北部グラウンドは、道路を挟んで小学校が隣接している。休み時間や下校時間がチームの練習時間を重なれば、練習に励む選手たちに小学生たちから声援が送られるのはよく見られる光景だ。そんな小学校がある試みを行うようになった。
それは横断幕の掲示だ。鳥栖の練習グラウンドの方向に小学生たちが用意したお手製の横断幕が、J1第31節・長崎戦前から試合前日に掲げられるようになっている。鳥栖の公式インスタグラムでもMF谷口博之とFW豊田陽平がその横断幕を眺めている様子が紹介されている。
この際は横断幕が一枚だったが、続くJ1前節・神戸戦の前は二枚に増えたそうだ。そのことを教えてくれたMF高橋義希もこれには活力を得ているようで、うれしそうな表情を見せていた。
次節は鳥栖の今季ホーム最終戦になる。残留を勝ち取るためには何が何でも勝点3をもぎ取らなければいけない一戦だが、地域密着を重ねてきた鳥栖らしい隣の小学校からの応援。身近な存在からの応援を選手たちはしっかりと力に変えるはずだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/11/14 19:05