大分のFW後藤優介が、上り調子でシーズン大詰めを迎える。
6月16日のJ2第19節・松本戦(4○1)で負傷して第24節・栃木戦(0△0)に先発で復帰し、第28節・岡山戦(4○1)では82分から出場して2得点を挙げるなどしていたが、第33節・讃岐戦(5○0)以降はベンチにも入らない試合が続いた。第38節・千葉戦(4○2)で83分から出場すると、続く第39節・松本戦(1○0)、第40節・横浜FC戦(1●3)と途中出場し、徐々に試合勘を取り戻してきた。
メンバー外となった試合をピッチの外から見る中で「みんなの守備意識の高さから学ぶものが多かった。自分が考えていた守備のやり方とは少し違っていた」と気づきを得た。コンディション自体は「ずっとよかった」という。
今季残り2節にしてチームが2位につける現在、思い起こすのは16年J3でのラストスパートだ。「あのときは絶対に昇格しなくてはならないというプレッシャーや昇格が当たり前という雰囲気を感じて緊張していたが、いまは普通にやれている。昇格がかかる状況には変わりないが、チャレンジャーの立場なので気持ちの上ではいい状態」と、リラックスした表情。あのシーズンにJ3得点王争いを繰り広げたFW藤本憲明と、今季はチームメートとして競い合う仲だ。
開幕戦から得点を重ねつつ10得点で足踏みしていた背番号9の完全復活が、昇格争いの大きな力となる。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/11/08 19:30