4日、パナマ代表とウルグアイ代表との親善試合を戦う日本代表メンバーが発表され、柏からは伊東純也が9月に引き続き選出された。
本人にとっても今回の選出は驚きだったようだ。前回の代表活動前後から体調を崩しており、9月22日のJ1第27節・鳥栖戦は自ら交代を申し出るほどだった。さらに先週は思うように練習を消化できず、代表メンバー発表前最後の試合となった前節・浦和戦はリーグ戦では今季初めてのベンチスタートを経験。それだけに、今回の代表発表に向け取材陣に問われると、「代表スタッフもコンディションのことは知っていると思うし、どうなるか分からない」と多くは語らなかった。メンバー発表当日も午前練習後に取材に応じたが、「コンディションのこともあって今回は難しいかなと思っているので呼ばれなくてもしょうがない」とコメント。そしてそのまま帰宅の途に着いた。
しかし、その約1時間後に“まさか”の吉報が届く。洗濯を済ませ、大好きな漫画を読み、仮眠をとっていたところ、クラブスタッフから掛かってきた電話で選出されたことを知り、そのまま電話で取材対応。「体調のこともあり今回はどうかなと思っていましたけど選ばれたことはうれしい」と話し、強豪・ウルグアイと対戦できる可能性があることについては「出場できたら強い相手とできるので自分の仕掛けがどこまで通用するか試したい」と意気込んだ。
前回の選出時には「ここから生き残っていかないといけない」と語っていた伊東にとってロシアW杯組など、特に攻撃陣には海外でプレーしている選手が多い中で選出されたことは大きな意味をもつ。「前回は1試合つぶれてしまったけど、練習からしっかりできていたし、(コスタリカ戦で)結果を出せたことを評価してもらえたと思う。次もチャンスがあれば結果にこだわってやっていきたい」。代表定着に向け、柏が世界に誇るスピードスターが2戦連発を狙う。
(柏担当 須賀大輔)
2018/10/04 18:14