05年にプロデビューを果たした古巣・新潟が今節の対戦相手。しかし、河原和寿にとって今節が特別な思いを抱く試合であることは変わりないものの、その心中はやや複雑なもののようだ。
「一番に思うのはアルビレックス新潟というチームとJ2の舞台で戦わなければいけないということ。それは僕にとってとても残念なこと。僕が新潟に入団したときは毎試合のようにホームに42,000人が入り、ビッグスワンをオレンジで埋め尽くすチームだった。僕たちがJ1に上がって、J1で対戦するというのが僕の夢だった」
トップカテゴリーの新潟でプレーをしたことは河原にとって誇りでもあった。だからこそJ2を舞台にした古巣との再会は河原の望むものではないという。
とはいえ、特別な気持ちが入る試合になることは間違いない。
「新潟でデビューしてから10数年経つけど、自分の成長した姿、頑張っている姿を見せられれば」と意気込み。
加えて、河原は直近2試合にスタメン出場を果たしているものの、現在は同ポジションを争う神谷優太がアジア大会U-21代表に招集中。「いまのパフォーマンスであれば(神谷)優太が帰ってくれば、また優太にポジションが戻ってしまう」と強い危機感を抱くがゆえに、いやがうえにも今節に向けてのモチベーションは高まる。
河原は古巣への恩返しを果たすとともに、エース復権へ狼煙を上げる活躍を見せることができるか。
(愛媛担当 松本隆志)
2018/08/29 18:20