「個人的にも結果を残してアジア大会に行きたい」。明確に「得点」という言葉こそ発しはしなかったものの、アタッカーが口にする“個人的な結果”といえば、言うまでもなく得点でしかない。11日に行われるC大阪戦(札幌ドーム)を終えると、アジア大会に出場するU-21日本代表として札幌を離れるMF三好康児は、この試合でどん欲に得点を奪いにいく姿勢を冒頭の言葉で表現している。
三好は今季、川崎Fから期限付き移籍で加入。昨季のリーグ優勝はうれしかったものの、「自分はあまり試合に出られていなかったので、正直、悔しさもあった」ため、出場機会を得るべく札幌に戦いの場を求めた。そして札幌では開幕から定位置を確保。プロになって初めて継続して試合に出続けている中で、「コンディション維持の難しさが分かった」と口にする。そしてこういう言葉も発した。
「すべての試合で万全のコンディションでプレーできるとは限らない。万全ではないなりに、結果を出さなければいけない。その意味でも、常に得点をとっていた(小林)悠さんや(大久保)嘉人さんのすごさを、自分が継続的に試合に使ってもらっている中で痛感した」と川崎F時代の先輩をあらためてリスペクトする。
今季は札幌の主軸として巧みなドリブルなどで躍動。活躍を見せている。だが、意外にもここまで無得点。「今季は10得点10アシストが目標」と開幕時から公言しているだけに、チームを一時離脱する前に一つ、置き土産をしたいところだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2018/08/10 19:17