8日、新潟は鈴木政一監督との契約を、8月7日付けで解除したことを発表した。後任監督決定までの間、暫定的に片渕浩一郎ヘッドコーチが指揮を執る。
今季から15年ぶりにJ2で戦う新潟は、「1年でのJ1復帰」を目標に掲げ、鈴木監督とともに新たなスタートを切った。だが第27節・大分戦(0●4)を終え、今季2度目の3連敗を喫して19位に低迷している。この日、聖籠町のクラブハウスで取材に応じた中野幸夫社長は「すべては私の責任。鈴木監督は一生懸命やってくれたが、19位という立ち位置や地域の声を考えて、私の意志で決めた」と解任の理由を明かした。
新潟は16年の吉田達磨氏、17年の三浦文丈氏(現・岡山コーチ)に続き、3年連続でシーズン途中の監督交代。過去2シーズンと同様、3度目の監督代行を務める片渕ヘッドコーチは「僕がトップチームに関わって3年連続で引き受けることになり、自分の力のなさを感じる。私だけ残るのは申し訳ないと思うが、責任をとるチャンスは得られたととらえ、全うしたい」と使命を果たす決意を語った。
11日には、ホームで第28節・栃木戦が控えている。「鈴木監督がやってきたことは間違っていると思わない。トライされていたところは引き継いで、まずは守備を整理したい。切り替えや球際、運動量。サッカーの原点にこだわる」。まずはここ3試合で10失点している守備の改善に着手する。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/08/08 17:15