8日、鳥栖の練習場がかつてない賑わいを見せた。
フェルナンド・トーレス加入後、非公開練習が続いていた鳥栖だが今週に入り、公開練習を実施。多くのサポーターがトーレスを目当てに訪れたが、C大阪戦の翌日となった6日はトーレスが室内調整だったため、ファンサービスは行われなかった。「試合翌日に体に刺激を入れるトレーニングをしている。驚いた」とチームメートが証言したように、試合翌日は軽いジョギングのみで疲労を抜くことが一般的な調整法の中、トーレスは独自の調整を行っている。ストイックなトーレスだからこそ、ファンサービスに対応できなかったという背景があった。
実質的に加入後、初めて練習場でファンサービスが行われることになった8日は6日以上に見学者が殺到。駐車場は練習開始前に満車となり、16時に練習開始という中、早い人は12時にはすでに練習場へやってきていた。練習が始まる前からファンサービスエリアは隙間もないほど、約300人の見学者でいっぱいとなった。チームが約2時間の練習を終え、トーレスがファンサービスエリアに向かうと見学者からは「トーレス!」と所々から大きな声が。サインを求める見学者が多くトーレスは従来のファンサービスエリアよりも手前のエリアから防球ネット越しに対応。あまりの多さにすべてに対応することはできなかったが練習後の疲れを見せずにできる限り、対応した。
ファンサービスの対応の仕方や見学者のマナー、殺到した際に子どもの安全が脅かされるなど、今後の対応についても課題は残したが、あらためてトーレスの注目度をうかがわせる一日となった。トーレス狂騒曲はまだまだ続きそうだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/08/09 08:42