8日、柏への加入が決定的となっているケニア代表のマイケル・オルンガが全体練習に参加した。
台風が近づいていることもあり、強い横殴りの雨が降る中、オルンガは約1時間のメニューをすべて消化。6vs6のミニゲームでは1本目の開始早々にファーストタッチで早速ゴールを決めると、2本目では自ら積極的にボールを呼び込みスルーパスを受け、ワントラップから利き足ではない右足で強烈なシュートを叩きこむなど存在感を示した。
オルンガは「センターフォワードが欲しい」という加藤望監督のリクエストのもと、ブラジルや東欧の選手などを何人かリストアップをした中の一人で、最後は190㎝近くある存在感が決定打になって練習に参加。映像では確認済みだったチーム関係者も、初めて生で見たプレーに「ワクワクする」と絶賛。スペイン1部のジローナをはじめ中国やスウェーデンでもプレーした過去があり、国際経験は豊富だ。
そして、この日の練習でともにプレーした選手の評判も上々。同じチームでプレーした中川寛斗が「生粋のストライカー。あのストライドは日本人には絶対ないでしょ」と話せば、マッチアップした中川創は「体が強くて、懐に入ったときはなかなか(ボールを)とれなかった」と述べた。さらに、南米でのプレー経験が長い澤昌克は「スペインでプレーしていたと聞いたからスペイン語が話せるのかなと思ったら話せなかったので日本語を叩き込む(笑)」とジョークを交えながらも、「ペルーでアフリカの選手とチームメートになったことはあるけど、ケニア人選手は初めてなので楽しみ」と語った。
選手登録の都合上、今週末のJ1第21節・仙台戦への出場は難しそうだが、登録が順調に進めば第23節・磐田戦からは出場が可能に。英語でコミュニケーションをとりながらチームメートからは“ミカ”と呼ばれるなど、早くもチームに溶け込もうとする姿勢を見せている。24歳のケニア人ストライカーが柏に新風を吹かせそうだ。
(柏担当 須賀大輔)
2018/08/08 15:33