新潟の原輝綺が3日、14日からインドネシアで開催される第18回アジア競技大会メンバーに臨むU-21日本代表に選出された。年代別代表は1月のAFC U-23選手権以来、7ヵ月ぶり。「うれしいです。ホッとしました」と報道陣に笑顔を見せた。
3月のパラグアイ遠征には選ばれず、5月のトゥーロン国際大会はチーム事情により参加辞退となったが「代表スタッフから、いろんな選手が見たいという説明も受けていたので、落ち込まずにやってこられた」と受け止め、チームで出場経験を重ねてきた。今季、新潟ではボランチ、右サイドバック、センターバックと守備的ポジションで重宝され、明治安田J2リーグは第26節を終えて23試合に出場し、2アシストを記録している。
市立船橋高校時代から意識してきた状況判断は、原の武器としてプロの舞台でも生かされている。ただ新潟で取り組んでいる高い位置からの守備では、背後をとられて失点するなど、苦戦する場面もあった。「チームの守備戦術はあっても、最後は1対1の局面。早い判断で自分で止められた方がいいという場面もあった。得たものはたくさんある」と、DFとして重ねてきた経験を生かしてインドネシアでの躍動を誓う。
森保一監督体制となって初めて参加した1月のAFC U-23選手権では3バックの右が主戦場。状況に応じてボランチの横までポジションを上げ、攻撃に厚みを加えるなど、アイデアも発揮した。「森保さんも理解してくれているし、よさを存分に発揮できるようにしたい」と意気込む。
J2は最大3試合を留守にすることになるが、鈴木政一監督は「彼のスピードと高さは最終ラインに必要なもの。サイドバックの背後のカバーリングも良いものがある。日本代表でも活躍してくれると思う」とエールを送る。原は「(ソン・)ジュフンやけが人も戻ってきたし、勝ってくれると思う。代表に選ばれたぶん、切り替えて頑張ってきたい」とコメント。2年後の東京五輪を見据え、まずはアジアの舞台で存在感を示す。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/08/03 20:37