10日の明治安田J2第18節・山形戦でJ通算100試合出場を達成した千葉の高木利弥。その節目を山形との古巣戦で迎えたが、結果は敗戦。自身も前半のみでの交代となり、「いい試合にしたいというのはあったが、空回りというか、納得できない、不甲斐ない姿を見せてしまった」とほろ苦さが残るメモリアルゲームとなってしまった。
高木にとって、山形は15年にプロキャリアをスタートさせ、昨季まで在籍した思い入れのあるクラブ。だからこそ、「アウェイで『絶対負けたくない』というのはあったし、『やってやろう』という気持ちもあった。それが裏目に出てしまい、残念です」と唇をかむ。
ただ、下を向いているわけではない。千葉に加入した今季について、「ケガで出られない時期はあったが、もう半分というか、個人的にすごく早く感じるシーズンになっている。千葉にきてから山形とは違うスタイルというのは意識している」と振り返った上で、「監督に使っていただいているので、あとは結果。チームが勝つことと、個人の数字をもっともっと伸ばしていきたい。アシストだけでなく、得点にも絡まないといけない」と未来を見据える。
長崎の監督を務める父・琢也氏については「さすがに意識していない」と口にするが、その偉大な父はJ通算208試合に出場。その数字はまだまだ遠いものの、「出続けることは大事なので、まずは次のホーム(戦)でしっかり活躍し、200、300(試合)へと踏み出していければ」。偉大なDNAを受け継ぐ攻撃的SBは目前の壁を一つひとつ乗り越えていくことがさらなる先の大台到達への近道だと分かっている。
(千葉担当 大林洋平)
2018/06/16 09:13