15日、8日間のオフを終えた広島がに吉田サッカー場でトレーニングを再開した。城福浩監督は1カ月後に再開するリーグ戦に向け、「チームを2ランク上げる」ことをテーマにして指揮を執っていく。
オフに帰京した指揮官は、「Jリーグの関係者と話をすると、みんながどうやって広島を倒そうかと知恵を絞っていると話していた。われわれは明らかなターゲットになっているので、ターゲットにされてもはね返す力を付けないといけない」と、気持ちを新たにして広島に戻ってきた。
チームをランクアップさせる方向性は明確だ。それは「守備のレベルを落とさないうえで攻撃のクオリティーを上げていく」ことだが、その過程については「堅実に付け加えていくのか。一回大きく針を触れさせてでも新しいことにトライしていくのか。そのやり方は選手の様子を見ながらやっていきたい」と指揮官は見据えている。
また、膝の負傷によって日本代表から離脱することとなった青山敏弘は別メニューでの調整となっているが、手術を必要とするような大事には至っていない。「われわれのメディカル的な部分やコンディショニングの部分でのすべての知恵を絞っていかないといけないと思っていますし、それをやれば彼は中断明けに間に合うんじゃないかなと思っています」と城福監督は話している。
2位と勝点9差を付けて迎えた中断期。広島はさらなるチームのランクアップを目指して1カ月の期間を過ごしていく。
(広島担当 寺田弘幸)
2018/06/15 17:56