11日に25歳の誕生日を迎えた金沢のGK田尻健が、ロシアW杯日本代表の東口順昭に刺激を受けている。
ちょうど去年の今ごろ、田尻はG大阪から金沢に期限付き移籍。今季も移籍期間を延長し、金沢でプレーしている。田尻は「(6月)6日でここにきて1年。今年は去年とは違って試合にも絡めている。手ごたえを感じている中で、もっと試合に出られるようにして、充実した25歳を過ごせるようにしたい」と抱負を述べた。
田尻は今季、開幕から9試合に先発。その後はしばらくベンチスタートとなっていたが、6日の天皇杯2回戦・京都戦に先発すると、3-1の勝利に貢献した。「試合に出ていて、一旦ベンチに下がった中でちょっと気落ちする部分もあったけど、公式戦をできたのであらためて気持ちを切り替えてやれるいい機会になった」。
最近では、ロシアW杯を戦う日本代表に選ばれたG大阪の東口順昭に刺激を受けたという。田尻がG大阪在籍時、ポジション争いの高き壁として立ちはだかったのがほかでもない東口だった。その東口が、12日のパラグアイ戦に先発した。
「やっぱり一緒にやっていたので、ああやって出ているのはすごくいい刺激になる。一緒のチームにいたときはライバルだったけど、いざ離れてみるとすごい選手だとあらためて実感する。近くでやっていた選手には、W杯に出てほしいと思う」と、田尻は率直な胸の内を明かした。
(金沢担当 野中拓也)
2018/06/13 15:50