5月27日に行われた明治安田J2第16節・讃岐戦で山口の髙柳一誠が今季初出場を果たした。
「一誠はトレーニングから真面目に真摯にずっといいプレーをしていた。どこかで(髙柳の)経験が役に立つときがくるなと思った」(霜田正浩監督)。そのときがきたのは前節終了間際の88分。山口は前半に1点を先制したが追加点を決められず、讃岐に押し込まれる展開の中、霜田監督は髙柳の「経験や落ち着き、技術が必要」と判断。インサイドハーフのポジションに投入した。
難しい時間帯からの途中出場だったが「やることは理解していた。シモさん(霜田監督)の言葉をグラウンドで表現するだけだった」と髙柳。1点を守り抜いて9試合ぶりの完封勝利に貢献した。
勝利したものの、「こういうゲーム内容ではなかなか上にはいけない」と険しい表情を見せた霜田監督。「もっと上にいってほしい」「こんなところで満足してほしくない」と成長への大きな期待があるからこそ厳しい言葉を口にした。
そんな霜田監督は、髙柳にとって「向上心に火をつけてくれる」存在。「選手全員にワンランク上へのレベルアップが求められているし、個人的にも『もっとうまくなってほしい』という気持ちが伝わってくる」と言う。
「判断や攻守のスピード、運動量も求められると思う。練習や試合でもらうアドバイスや指示を自分でどう理解して取り組むかによって成長につながる。モチベーションも向上心も自分の中にある」。熱い指揮官の期待に応えるべく、髙柳はひたむきに取り組んでいる。
(山口担当 松原純)
2018/06/02 10:08