アウェイで行われた前節・金沢戦でパブリックビューイングを開催した徳島。その会場にサプライズで登場したのが、主将・岩尾憲と高卒ルーキーの坪井清志郎と渡井理己だった。
第13節・水戸戦で負傷離脱し、全治約4週間の診断を受けて別メニューが続く岩尾。チームの核となる岩尾離脱の影響が危惧されたが、徳島は全員の奮闘でその後も無失点試合を続けて勝点を積み上げている。その奮闘に応えるように、岩尾はピッチ外でいまできることを勢力的に活動中。ホームゲームでは選手発案で制作したタオルマフラーのPRでグッズ売り場に顔を出したり、母の日の企画でカーネーションをプレゼントするブースに立ったりと、別の側面でクラブの価値を高めている。
そして、金沢戦では徳島市内で行われたパブリックビューイングへ自発的に参加し、ファン・サポーターの心をつかんで応援に火を灯した。また、岩尾に誘われてともに参加した坪井や渡井にとっても「『早く試合に出場してゴールを決めてね』とたくさんの声をかけていただきました」(坪井)、「プレーで示すことは当然なんですけど、ピッチ外でもいつも見られていますし、どういう行動をしたらいいのか、より意識するようになりました」(渡井)と話すなど、いい刺激になった様子。
ケガ人の多い状況は変わらないが、こういった小さな積み重ねの一つひとつが試合結果にもつながっていくのだと信じたい。
(徳島担当 柏原敏)
2018/05/21 16:51