明治安田J2第14節・東京V戦の前日(5月11日)、鳥養祐矢は誕生日を迎えて30歳になる。
節目を前にした10日、鳥養は「もう20代が終わっちゃう」と苦笑いを見せ、「これからはベテランになると思うけど、若手には負けていられない。選手としても、大人としても尊敬されるように、日々の生活から取り組みたい」と抱負を語ってくれた。
山口在籍5年目の鳥養は昨季、サイドハーフやボランチで起用され、今季は直近2試合で左サイドバックとして先発出場した。サイドバックは本職のポジションではないが、霜田監督とのファーストコンタクトの日に「左右のサイドバックとウイング、4つのポジションができるようにしてほしい」と言われ、準備してきたという。
鳥養は「サイドバックへの挑戦が、サッカー選手としての大きな分岐点になるように思う」と話し、「今まではパスの受け手だったけど、出し手に変わって視野が180度変わった。サッカー選手として幅が広がっていい。これを自分のものにできれば一つランクアップできる」と前向きに取り組んでいる。
今節は3試合ぶりのホーム戦。東京Vの強烈な外国人FWを警戒し、「まずはDFとして失点しないことが最優先。ディフェンスラインが声を出し合ってやれれば失点しないと思う。クロスを上げさせないような守備もしっかりしたい」と意気込む。
ゴールについても、「チャンスが来た時にはしっかり決められるように準備していきたい。30歳を迎えたことを自分でお祝いしたい」と意欲的だ。30代最初の「トリテン」(ゴールパフォーマンスのバク転)披露をサポーターも待っている。
文・写真:松原純
(山形担当 佐藤円)
2018/05/11 14:28