4日間のオフが明けた10日、20日のJ1第15節・広島戦に向けて、C大阪が練習を再開した。
直近の第13節・長崎戦を3-1で快勝したとあって、選手それぞれに充実したオフを過ごしたようで、ボールを使った午後練習では笑顔も多く見られたトレーニングとなった。長崎戦を欠場した杉本健勇と清武弘嗣もボールを使ったメニューを行い、長期離脱は避けられた様子。特に杉本は、「十分、間に合う」と広島戦に向けて照準を合わせている。清武にしても、「前ほどは(重症ではない)。状況をみながらやっていきますよ」と表情には明るさも。
長崎戦では、彼ら2人を欠く中、柿谷曜一朗と丸橋祐介が、DAZNが選ぶ第13節のベストゴール1位(丸橋)2位(柿谷)となる素晴らしいゴールを決めたが、3点目となった水沼宏太の得点をアシストした高木俊幸の活躍も光った。この試合、高木が記録したスプリント回数は『40』。これは、第8節のC大阪対FC東京戦で永井謙佑らが記録した今季のトップ、42回にあと2回に迫る数字だ。
「走りの“質”については監督からも常に言われているし、ただ走るだけでは成果とは言えないけど、結果となって出る試合はいいのかなと思う。全体的にも、自分のエゴを出すところとそうでないところの判断も良かったし、コンディション的にも、(前々節の名古屋戦から)中2日でしたけど、体のキレも良かった。スタジアムの雰囲気も良かったし、楽しめた試合になった。見ている人たちにも楽しんでもらえる試合になったんじゃないかなと思う」と試合を振り返った高木。
キャンプでのアピールに成功し、主力として迎えた開幕以降、自身の長所と課題と向き合い、「試行錯誤」(高木)を続けてきたが、長崎戦は、一つの答えを導き出した一戦ともなった。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/05/11 14:18