低迷が続いている京都が大ナタを振るうことになった。3日のJ2第12節・栃木戦の敗戦後に布部陽功監督と強化部で話し合いが持たれ、近日中に監督が退任する方針が決定された。
遠征先から京都に戻った4日の練習グラウンドに布部監督は姿を見せなかったが、練習前には指揮官から選手たちへ状況説明が行われたという。主将の染谷悠太によれば、「『頑張ってほしい。みんななら大丈夫だ』と、ヌノさん(布部監督)らしい力強い言葉をいただいた」そうで、「それを言わせる状況を作ってしまったことが申し訳ない」と肩を落とす。
新体制がどうなるかはまだハッキリしておらず、2日後に迫るJ2第13節・山口戦は監督の休養という形が取られる模様。染谷は、「一番つらいのはヌノさん。悔しいと思う。僕たち選手は、そういうヌノさんの思いを背負って、今後やっていかないといけない。最終的に監督が責任を取る形になってしまうということは、それは翻れば選手の責任でもあるということ。自分自身も真摯に向き合って、ヌノさんが置いていってくれたものに、しっかりと結果で報えるようにやっていきます」と力を込めた。
布部監督は17年からチームを率い、今季が2年目。今季の京都は開幕から白星が増やせず、J2第12節を終えて2勝3分7敗、J3降格圏の21位に沈んでいる。
(京都担当 川瀬太補)
2018/05/04 21:59