
湘南にとって28日に控える明治安田J1第11節の相手、浦和というチームは特別だ。21年間勝利なし、アウェイに限っては一度も勝ったことがない、遠藤航、武富孝介、山田直輝、菊池大介と、元湘南の選手たちが数多く所属しているなど、トピックは枚挙にいとまがない。
そして湘南には梅崎司がいる。浦和で10年を過ごし、前十字靭帯損傷という苦い思いも、ACL優勝という歓喜も味わった。週末にアウェイへ出向く古巣戦に、やはり特別な思いを抱いていた。
「もちろん特別な思いはあります。10年間プレーしたチームですし、多くの経験をさせてもらったクラブで、家のような感じです。それくらい思いがある地域とクラブです」
対戦相手として踏み入れる埼玉の地で、サポーターからの”歓迎”を楽しみにしているようだ。
「お別れのコメントの時は『ブーイングで迎えてください』と残したんですけど(笑)。まぁどうなりますかね。SNSでは『ブーイングなんてできません』と言ってくれる人も多かったですね」
かつて浦和で指揮をとり、梅崎も長く指導を受けた現札幌のペトロヴィッチ監督は、埼スタのピッチに入った際に間違えたふりをしてホーム側のベンチに向かってから、ニッコリと笑ってアウェイ側に向かった。梅崎は「それはさすがにやらないでしょ」と笑いながらも、「アウェイ側に座るのは変な感じがするでしょうね」と話した。
自身のコンディションについては「徐々に体も慣れてきて、フィジカル的にもうひとつ上にいけそうというところまで来ている」と話す。そしてプレースタイルについても、「このチームに合わせるのも大事ですけど、それだけでは湘南に来た意味がありません。簡単ではありませんが、徐々に自分の良さを還元できるようにしていきたいです」と意気込んだ。
なかなか長い時間の出場機会は得られていないが、湘南が連戦をこなす中でこの男の力が必要な時は必ず来る。その瞬間が埼玉スタジアム2002で訪れることを期待したい。
(湘南担当 中村僚)
2018/04/27 16:39