15日のJ1前節・横浜FM戦に勝利した神戸。相手のハイラインの背後を突く、浮き球のパスで同点ゴールの流れを作ったMF安井拓也は16日の練習後、「周平くん(大槻)は裏を狙ってくれている。練習からそれを出せていたし、共有できていた」と納得の表情を見せた。
本来は攻撃的ポジションの選手だが、今季は吉田孝行監督の下でボランチとしてのスキルも磨く。「ボランチでやっている中で、練習でも得点に絡むことはなかった。それが自分のパスで得点までいったし、一本のパスで得点も試合も動いた。ボランチも面白い」と、その魅力に引き込まれてきたようだ。
そんな安井は自らを“鈍感”と評する。横浜FM戦の前夜、宿舎の外では雨と風で大きな音が鳴り、なかなか寝つけないチームメートもいたようだが、「まったく気にならなくてずっと寝ていた」という。「昔からそうなんですよね、鈍感なんです。“鈍感力”ですね。いずれは本を一冊…」とお茶目に笑い、将来の自伝本のタイトルを決定した。
落ち着いたプレーが魅力の安井。「優勝争いするチームは勝ち切る力がある。僕らもタイトルを目指していく中で、厳しい試合に勝つことができたのは大きいと思う」と、さらなるチーム力の向上を見据えていた。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2018/04/16 20:52