0-1で敗れたJ2第9節・栃木戦から一夜明けた16日、新潟は聖籠町の専用練習場でトレーニングを行った。
リーグ戦で先発したイレブンは、試合翌日はリカバリートレーニングのみで終えることになっている。が、この日のリカバリーメンバーを数えると、10人しかいない。一人、河田篤秀だけは、通常トレーニングに加わっていた。
河田は今季リーグ戦9試合で3得点を挙げているが、ここ3試合はノーゴールで、チームも3連敗中。栃木戦では一度もシュートを打てず、58分で交代となっていた。「効果的なプレーができていないので、できるだけ早く修正したくて」。その危機感から、片渕浩一郎ヘッドコーチをとおして鈴木政一監督に練習参加を志願し、許可を得たという。
課題に挙げるのは、動き出しの判断だ。「いまは自分が、周りの動きを止めてしまっている」。今季、鈴木監督が目指すのは、味方と相手とボールの状況をよく見て判断し、攻守とも積極的に仕掛けるクリエイティブでアグレッシブなサッカー。「いまのチームのやり方は、自分たちでアイディアを出しやすいぶん、判断が悪いと攻撃が停滞する。ズミさん(小川佳純)やミチさん(安田理大)はアイディアも技術も持っているので、うまく回せている」。
全体トレーニング終了後、うまくいかない点を自分なりに検証し、鈴木監督に相談した。これを受け、鈴木監督は「シュートを打つためのいい準備、いろんな判断材料」をアドバイスしたという。
「まだ完璧ではないけれど、少し整理できた。攻撃は僕の動きやプレーによって、ガラッといい方向に変えられると思う。早く修正して、得点をとって、いい方向に持っていきたい」。
得たものをトレーニングの中で実践し、改善を図る河田。22日のJ2第10節・大宮戦で、今度こそ勝利へ導く活躍を誓う。
(新潟担当 野本桂子)
2018/04/17 06:30