野村政孝、内山圭と、二人のGKが負傷により長期離脱することとなった熊本。これを受け、3月19日に岡山から期限付き移籍で加入することが発表されたのはGK似鳥康太。16年には今回同様、期限付き移籍で横浜FCに在籍したが、九州のチームでプレーするのは初めて。しかし「新しい環境に馴染むのは得意」と、すでにチームに溶け込んでいる。
しかし目下の悩みは、ワイドショーなどでも話題となっている”引越し難民”であること。
「業者さんに問い合わせても、今年は特にこの時期どこもいっぱいみたいで、車に積める程度、スーツケース1つとパソコンくらいしか持ってこれていないんです」とのことで、いまだホテル住まい。
住む場所は決まったそうだが、生活用品などの荷物が岡山から届くのは来週になる見通し。そのため、練習がオフの日も落ち着いて出かけるにはいたっておらず、「熊本ならでは」の食事や体験を楽しむのはもう少し先になりそう。
チームについても「みんなが要求し合っていていい雰囲気だし、ここから上を狙っていけたら」と話し、その中で「まずは試合に出て、選手としてピッチ内外で信頼を勝ち取りたい」と意気込む。
恵まれたサイズと落ち着いた風貌で、今季加入したMF池谷友喜、坂本広大、5年目の上村周平らより年下というのは意外だが、ユースからトップ昇格したDF衛藤幹弥、2年目の米原秀亮についでチームでも下から3番目の若さ。アグレッシブに練習に取り組み、「総合的にオリジナルな、目標とされるGK」を目指す。
(熊本担当 井芹貴志)
2018/04/05 18:12