仙台の蜂須賀孝治が、負傷からの復帰戦となったJリーグYBCルヴァンカップ第3節・FC東京戦(3○0)でいきなり2ゴール。因縁の相手への大勝に貢献した。
蜂須賀は昨季J1第34節・甲府戦(0●1)で、試合前のウォーミングアップ中に右ひざ半月板を負傷。「先が見えないときも、みんなに支えられてこのピッチに立つことができた」と、長いリハビリを経てこのFC東京戦で先発出場した。
「去年の借りを返したいと思ってプレーした」と言葉に力を込めたように、復帰戦の相手とは因縁があった。蜂須賀は、ルヴァンカップ前回大会の開幕戦だったFC東京戦で0-6と惨敗したときのメンバーだった。また、彼は仙台大学時代の12年に、JFA・Jリーグ特別指定選手としてJ1第34節・FC東京戦でプロデビューしたが、その時も2-6と大敗した経験があった。
そして迎えたこの試合では、攻守に活躍。42分、味方が中央でパスを交換している間に右サイドでフリーとなり、ボールを受けると「空いたところに撃ち抜くだけだった」と公式戦3年ぶりのゴールを決めた。さらに68分には、相手クリアミスの落下点に走りこみ「難しいボールだったので、『最悪、枠を外してもいいや』という気持ちで振り抜いた」と左足で見事なボレーシュートを叩きこんだ。
「今日は出来過ぎ。これからも、自分が出るからには、クロスやドリブルの推進力を出していかないと意味がない」と前を向く。頼もしい選手がまた一人、戻ってきた。
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/04/05 12:57