現在J2で5位に位置する横浜FCは、3位と好調の水戸と25日に対戦する。この上位対決は結果次第で順位が入れ替わる可能性もある。
「僕を成長させてもらったクラブでもあるので、しっかり成長した姿を見せたい」と古巣・水戸に対して特別な思いを抱いて臨むのが中里崇宏である。
14年、出場機会を求めて水戸へ期限付き移籍した中里。当時監督だった柱谷哲二氏の下、サッカーの基本である「戦う」ことと真摯に向き合った。ハードワークをいとわず、球際で激しくボールを奪い切る、最後まで足を止めずに走り抜く。水戸の地で中里は心身ともに鍛え抜かれていった。その結果、いまでは横浜FCにとって欠かせない存在にまで成長を遂げ、副主将としてチームをけん引している。
「やっぱりテツさん(柱谷哲二氏)のところで鍛えてもらって、戦える選手になれた。それがかなり(サッカー人生の中で)デカかった」
迎える古巣戦。「一緒にやっていた選手も何人か残っている」と懐かしき仲間との再会を心待ちにしている中里。前節・山形戦は今季初ゴールを奪うなど好調を維持しているいま、勢いに乗って初の“恩返し弾”を決めたい。
(横浜FC担当 高澤真輝)
2018/03/24 07:02