長崎の大卒ルーキー・新里涼が中断期間開けのリーグ戦先発を目指している。
今季、順天堂大から加入した新里涼はここまで公式戦2試合に出場、ただそれはいずれもルヴァンカップでのものだった。直近の出場試合となったルヴァンカップグループステージ第2節湘南戦ではプロ初ゴールも記録。そのまま、勢いに乗るかと思われたが、続く明治安田J1第4節札幌戦ではチームがCBを2人ベンチ入りさせた影響もあり、新里はメンバー外となってしまった。
チームはリーグ戦での未勝利が続いており、新たな風を吹かせる選手の台頭は不可欠。中断期間に入り、まとまった時間が取れていることもあり、アピールするには良い機会だろう。しかし、新里にその点を尋ねると「複雑ですけどね」とポツリ。その理由を聞いてみると「札幌戦でもチームには勝ってほしかったし、ルヴァンカップで無敗を続けられているのはルヴァンカップに出ているメンバーにとってはモチベーションになっている」という思いから。とはいえ、リーグ戦での出場機会に飢えているのも当然の心情だ。「リーグ戦に出られるように頑張るしかないし、自分の持ち味を出せるようにしたい」と目標もしっかりと定めている。
しっかりとボールをさばき、自らも前に運べるというのがボランチとしての新里の持ち味。この中断期間を活用してアピールし、中断期間明けの仙台戦でのリーグ戦初出場を目指す。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/03/23 21:59