「サポーターとして、同級生がいっぱい来ている。そうゆう人たちに恥をかかせられないというか、活躍する姿を見せたい」
今季、地元である千葉に加入したDF増嶋竜也が11日の岐阜戦でいよいよフクアリのピッチに立つことになりそうだ。
熾烈な競争を制して先発をつかんだ東京Vとの開幕戦は周りのミスをカバーしようと、最終的にチームの犠牲となる形で一発退場。わずか9分間でピッチを退くこととなり、「僕としてはもう少しやりたかった」と悔しさを滲ませる。一方でそのアクシデントをポジティブに消化している。「前回の試合(前節・水戸戦)は客観的にチームを見ることができた。今週はうまく整理できた状態で練習ができているので、早く試合がしたい」と、すでに今季初勝利が懸かる2日後の一戦を見据える。
岐阜戦は「何も言わなくても、考えなくてもできるパートナー」という柏時代からの盟友・近藤直也の欠場が濃厚。守備リーダーの役割も求められる中、「(CBのコンビを組むことが濃厚なエベルトとは)ほとんど一緒にやったことはないが、エベの良さを出しながら自分の良さを出していければ。あまりエベが考えることが多くないようにサポートしたい」と自覚は十分だ。
千葉のユニフォームをフクアリで初めて纏う公式戦となる岐阜戦に話を振ると、「何回も何回も言っていますが(笑)」と苦笑いを浮かべながらもすぐに真剣な表情に戻し、こう口にした。
「地元のチームをどうしてもJ1に上げたいという思いで来た。『やっぱりJ1にいなきゃいけないな』というクオリティーの選手ばっかりだし、自分の評価を上げるためにも、ジェフの評価を上げるためにも大事にしたい」
千葉の『5番』を背負うファイターには、チームのため、友のため、そして自分のために戦う覚悟がある。
(千葉担当 大林洋平)
2018/03/09 21:15